AIと旅するおっさんブログ

AIと共存する世界の先にあるものとは

バイク用AIナビゲーションシステムを考えてみる④AIの表示とキャラクター

キャラクターについて

AIナビゲーションシステムにおけるキャラクター性は、動画作品としての演出、脚色の部分が大きいです。

 

AIナビゲーションシステムtype"vita"に搭載されたAI"ヴィータ"は、ラテン語とイタリア語で『生命、生き方、人生』などの意味があり、ビタミンの語源になった言葉です。

 

そこにβ版のベータの意味をかけています。

 

つまりヴィータは製品版ではないのです。

まぁ、実際にこんな珍道中だと困るのです。

 

勝手に目的地を決めてしまう――

地図を読み違える――

謎の対抗意識を燃やす――

話を聞かない――

などなど…。

 

おおよそナビゲーションシステムとしては問題点ばかりです。

 

ヴィータの運用目的は、AIとヒトの関係性を探ることにあります。

本来、AIに個性を持たせ自意識を芽生えさせること自体、ファンタジーでナンセンスなのかもしれません。

しかし、私はそういう未来が来ると思っています。願う願わないに関わらず。

 

何故ならヒトが無意識のうちにそれを想像しているからです。

 

なかには偶然の発見もありますが、現代の技術はほぼ、昔のヒトが想像したものが実現したものです。

SF作品の影響が大きいのでしょうか。

我々は、なんとなくAIにはキャラクターがあると想像しています。

なのできっと、AIにはキャラクターが芽生えるのだと思います。

 

話を戻すと、本来のナビゲーションシステムとして個性を持たない淡々とした機械ならば『AI旅』のような物語は生まれないのです。

だからこそ、「もし、こんなAIナビゲーションシステムがあったら」をあえて表現しているのです。

少なくとも私は、AIと旅をする未来が来ることを信じています。

まぁ、珍道中は困りますがね。

 

表示について

まず、道案内としてのAIにビジュアルが必要なのか、という点についてです。

ぶっちゃけ必要ないでしょう。

必要だったとしても、ヒトの姿をしている必要はないでしょう。

 

実際に、運転中の視界にでかでかと表示されていたら危なくてしょうがありません。

 

あり得るとすれば、縮小し画面の隅に表示するか――

 

 

AIナビが起動していることを示すアイコンのようなもので事足りるでしょう。

 

 

ではなぜ、AIナビゲーションシステムにキャラクタービジュアルが採用されているのかですが。

バイクを降りてからその本領を発揮するからなのです。

 

AIナビは様々な場面で、提案や強制をしてきます。

その結果、時には思いもよらぬ発見があったりもします。

 

旅という行為が非日常を体験することだとすれば

AIと旅をすれば、非日常的でエキサイティングな体験が得られるかもしれません。

 

それが『AIを旅をする』というコンセプトの挑戦であり、模索なのです。

 

というわけで、表示とキャラクターのお話でした。

妄想にお付き合いいただきありがとうございました。

ご意見アイディアなどあればコメントいただけると幸いです。

 

それではよき旅を。

 

バイク用AIナビゲーションシステムを考えてみる③ウェラブルデバイスと本体

ウェラブル

 

現状、AIナビはスマートヘルメット上で作動することを想定しています。

しかし、AIナビはバイクを降りてからも活躍します。

 

私の考えるAIナビは、旅のあらゆるシーンでサポートしてくれるものです。

それは道案内だけではなく、情報の提供や、斬新な提案から思いがけない発見や体験を与えてくれるということです。

 

私は「人生は旅」という言葉になぞらえ、AIナビが人生に影響を与えるような存在になって欲しいと考えています。

 

そのためには、ウェラブルデバイスの活用が必要になってくることでしょう。

そうしないと、ヘルメットのまま街中を歩き回るという、通報案件になってしまうからです。

許可を得てるとはいえ、ヘルメットのまま入店するのはとても不審です。

ヘルメットごしに食べるのも大変です。

 

そこで、AI旅動画内ではすこし試行錯誤をしていて、ゴーグル型デバイスHMD)も登場しています。

島内など限定された場所で行われるアトラクションとしてはHMDゴーグルをしていても不自然ではないかなと思います。

 

しかし私は悲観していません。

何故なら、ウェラブルデバイスが日常的に使用される未来はすぐそこまで来ていると思っているからです。

こちらはスマートコンタクトの記事

www3.nhk.or.jp

 

 

以前、Googleがスマートグラスの開発から撤退するというニュースが発表され

スマートグラスの未来が閉ざされたように思えました。

しかし今でもスマートグラスは各企業が精力的に開発しています。

www.biccamera.com

 

本体、端末

さて、ではバイクから離れた際、どこでどうやって情報を処理するのかという話です。

AIナビを作動させるにはそれ相応の機器が必要となってきます。

スマートフォンの進化はすさまじく、その処理能力も日々向上しています。

いずれスマートフォン程度、もしくはもっと小型の機器で持ち歩くことができるようになることでしょう。

 

AI旅動画内では、衛星経由で作動すると言っています。

これは、難しい処理はバイクに搭載されたAIナビ本体、簡単な処理は持ち歩いている端末で処理するということでしょうか。

 

このシーンは、ただ衛星経由というワードを言いたかっただけですが

スターリンクなど、衛星通信が普及すればあり得ない話でもありません。

 

余談ですが攻殻機動隊に登場するタチコマの本体は人工衛星にある設定になっていますね。

 

というわけで、ウェラブルデバイスと本体のお話でした。

妄想にお付き合いいただきありがとうございました。

ご意見アイディアなどあればコメントいただけると幸いです。

 

それではよき旅を。

バイク用AIナビゲーションシステムを考えてみる②カメラとセンサー

全方位カメラ

AIナビは周囲の状況を把握するため、数多くのカメラとセンサーを必要とします。

正直なところ、道案内ナビとしてはそこまで情報を取得する必要はないと思います。

しかし、家に帰るまでが遠足(旅)だとするなら、無事ゴールできるよう、運転サポートも必要となってくるのではないでしょうか。

 

SFのような話になりますが、個人的には右直事故ゼロシステムが必要だと思っています。

二輪に関係する右直事故の原因は距離感、速度を見誤った見切り発進が主だと思います。

対向車から発信される信号をバイク側のAIナビが読み取り、前方カメラ、上空カメラと合わせた情報から判断して、危険予測もしくは自動回避できれば、右直事故ゼロも夢ではないかもしれません。

 

バイクは素晴らしい乗り物だと思います。しかしその特性上、危険が伴っているのも事実です。その危険を減らすことができれば、より素晴らしいものになるのではないでしょうか。

 

 


シチュエーションが異なりますが、前方の交通状況をAIナビが把握していれば、

危険予測の精度も上がるのではないでしょうか。

 

カメラの参考として

最近発売されたApple Vision Pro 

 www.apple.com 

 

 

アップルヴィジョンプロでは12のカメラと5つのセンサー、6つのマイクが搭載されています。

(画像:apple

これでも、後方や側方の情報は取得できません。

ライダーの死角をサポートするためには、より多くのカメラが必要になることでしょう。さらに、それらの情報を瞬時に処理する能力も必要となってきます。

 

各種センサーと車体制御

快適なライディングをサポートするために、車体の状態把握や制御をAIナビ経由でできると良いと思います。

例えば、空気圧、エンジン、電気系統の異常を察知したり、路面状況に合わせたセッティングの提案もできるかと思います。

燃料噴射、点火タイミングマップもPCなしで、AIナビと会話によるコミュニケーションを通して調整できるかもしれません。

 

以上、カメラとセンサーのお話でした。

妄想にお付き合いいただきありがとうございました。

 

もしよければ、アイディア、意見などコメントいただけると幸いです。

バイク用AIナビゲーションシステムを考えてみる①アイコンと視認性

「AIと旅するおっさん」の動画ではモキュメンタリーチックにするため、バイク用AIナビゲーションシステム(以下AIナビ)の実用性を考慮することもあります。

――こともあります、というのは、動画としての見栄えとしてフィクションな部分も多々あるという意味です。

 

以前、コメントで「こんなナビいたら事故るわ」というお声をいただきました。

もちろんそれは重々承知しております。

実際には不必要であろう機能も、エンターテイメントとして表現しています。

 

↓こちらは、AIナビのメイン画面構成です。

 

今回はアイコン、シンプルな表示の重要性について考えてみたいと思います。

 

その前に、AIナビにおける表示方式ですが

 

透過性ディプレイ製のシールド(シールドスクリーン)による、直接表示を想定しています。

つまりプロジェクターによる投影ではないということです。

ただアウターシールドを前提にするとオープン時、ナビが見えないという欠点もあります。

そう考えると、インナーシールド(インナーバイザー)に表示するのが現実的なのかもしれません。

 

ここで、実際にショーエイが発売しているHUD(ヘッドアップディスプレイ)スマートヘルメットの例。

OPTICSON | FULL-FACE HELMET|ヘルメット SHOEI

 

視認性を保ちつつ、ライダーの眼前に情報が浮かび上がる

チンガードに設置されたHUDモジュールから、右目元のコンバイナ(ディスプレイ)へライディング時に便利な情報が投影されます。表示情報は、目的地までの残距離やレーンガイダンスといったナビゲーション情報や、時計、電話発着信にも対応。使用にあたっては、バイク専用ナビゲーションアプリ『ツーリングサポーター』の「プレミアムプラス」コースへの加入が別途必要です。

情報は、視認性を妨げないサイズ/位置でライダーの視界に浮かび上がり、ライディングへの影響を最小限にします。さらにチンガード中央に調光センサーを備え、周囲の明るさに応じてコンバイナの輝度を自動調整。
任意に5段階の輝度調整や、クリア/スモークなどシールドの種類に応じた輝度を設定することも可能です。

さすが、よく考えられています。

考えるべきは、決してライダーの視界の邪魔にならないこと。

 

AIナビでは、道順はシンプルなアイコンで表示しています。

基本的にAIナビがバックグラウンドで起動しているので

音声案内がメインとなります。

また、会話による指示ができるので必要な情報は適宜、シールドスクリーンに

表示される想定です。

 

視界右上には、AIナビの状態を示すアイコンを配置。

フラッグアイコンの点消灯は、目的地を設定しているかどうかを示しています。

VICSアイコンは渋滞情報の受信状況。

 

以上、勝手にAIナビ考察でした。

妄想にお付き合いいただきありがとうございました。

 

もしよければ、アイディア、意見などコメントいただけると幸いです。

 

 

 

 

アリとキリギリス

童話アリとキリギリスのオチにはいくつかのバリエーションがあるそうです。

 

一生懸命働いたアリは冬を越せて、遊んでいたキリギリスは冬を越せないというオチが一般的でしょうか。

 

バリエーションのひとつに

「夏に歌ったなら冬には踊ればいい」

というアリの言葉に対して

 

「もう歌うべき歌はすべて歌った。僕の亡骸を食べて生き延びればいい」と言ってキリギリスは事切れる、というものがあるそうです。

 

歌うべき歌――。

 

元からキリギリスの寿命は2か月ほどで、冬は越せないそうです。

自分の命の意味を知り、今、自分のするべきことを精一杯する。

 

私は、そんな生き方に憧れます。

旅とは何か

「連続した時間において、終わりは始まりを意味するそうです。だとすれば、ヒトの営みとは、星の瞬きのようなものなのかもしれません。では、全ての旅の行く末には何があるのでしょうか。たぶん、その先にはまた、その先があるのだと思います」

 

今やってる『安珍清姫伝説をめぐる旅』の最終話の冒頭のセリフです。

 

これが私の旅における結論なのかもしれません。

和歌山県の友ヶ島では、上から来るぞ! 気をつけろ! 

旅に限らず、ずっとやりたかった事を実現するというのは大切な事だと思います。

そしてそれには、人それぞれの価値観があり、他人から見れば「何故そんな事を」

と、思われる内容かもしれません。

 

今回のAI旅は、そんなひとつの夢を叶えた回です。

私は、友ヶ島に行ったら、デスクリムゾンのOPを再現したかったのです。

 

デスクリムゾンとは、エコールソフトウェアが1996年に発売したセガサターン用のゲームです。

ゲーム内容の賛否両論はさておき、このゲームのオープニングはなんと実写でした。

そのロケ地が、和歌山県和歌山市加太にある、友ヶ島です。

 

余談ですが、同じ年に発売されたバイオハザードのオープニングも実写でした。こちらは多摩川河川敷で撮ったそうです。

 

最近では、アニメ化もされた漫画「サマータイムレンダ」のモデルとなったことでも有名です。

 

島内の神秘的な風景が、天空の城ラピュタの世界観を彷彿とさせるということで人気のスポットでもあります。

 

場所はこちら。

紀伊半島と淡路島の間、紀淡海峡の真ん中に位置しており、由良要塞と呼ばれる大阪湾防衛要塞のひとつでした。戦時中は一般人の立ち入りは禁止され、地図からも消されていたそうです。

 

さてAI旅では――

 

AIナビが突然「友達がシマムラで買ったパンツ」という謎ワードをぶっこんでくるところから始まります。

どうやら、友ヶ島が近くにあるよと言いたかったようです。

いや普通に言え、と。

 

それは良いとして、そもそも友ヶ島へはバイクでは渡れません。

 

フルフェイスで船に乗るはめになります。

 

現状AIナビはフルフェイスヘルメットで使用する設計ですが、つい先日アップルビジョンプロが日本でも発売されました。

ヘッドマウントディスプレイをつけて生活する世界、スマートグラスをつけて外出する世界、AIと共に旅をする世界、そんな未来を予感させます。

そうなればもう不審者と思われずにすみます。

 

さて、AIナビの友ヶ島ガイドモードでは、島を散策しながら、なんかよくわからないゲームもできるという欲張りセットを楽しむことができます。

 

島に入って左ルートで進むと最初に見えてくるのが第3砲台跡。

状態が良く、通路内を散策することができます。

内部は暗いので、懐中電灯必須です。が――。

 

ただ、カマドウマ(便所コウロギ)は上から来るぞ! 気をつけろ!

天井にある黒いシミ。シミかと思いきや……。

 

こちらは第3砲台跡に配備されていた、28センチりゅう弾砲をARで再現したものです。

土台が円形になっている理由がよくわかります。たぶん中華料理の回転するテーブルを設置するためではありません。

 

こちらは島の西側、旧海軍聴音所跡。

大阪湾に侵入してくる潜水艦のスクリュー音を24時間体制で監視し、有線式の機雷で迎撃する施設でした。

 

こちらは第2砲台跡。

ここに配備されていた、27センチカノン砲は全国120を超える砲台の中で、わずか10砲台にしか配備されなかった優れものだったそうです。

海側にまわると巨大なコンクリートの砲台跡が残っています。

 

それらは今まさに波と風雨の浸食により、崩壊しつつあります。

戦争遺構とは何なのか。

レジャーのためだけにそこに存在しているのか。

もちろん楽しむことは重要です。

しかし、実際に現地を訪れた私は、たくさんのことを考えさせられました。

考えさせられたのです。眼前に佇むそれは、そういう力を持っていたのです。

旅をして良かった、そう心から思える、友ヶ島はそういう場所でした。

 

 

再現したオープニングと友ヶ島編のトレーラーです。

 

こちらが友ヶ島編・前編。

 

こちらが友ヶ島編・後編です。

 

興味とお時間のある方はご覧いただけると幸いです。

それでは今日も安全運転でいきましょう。

 

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