旅に限らず、ずっとやりたかった事を実現するというのは大切な事だと思います。
そしてそれには、人それぞれの価値観があり、他人から見れば「何故そんな事を」
と、思われる内容かもしれません。
今回のAI旅は、そんなひとつの夢を叶えた回です。
私は、友ヶ島に行ったら、デスクリムゾンのOPを再現したかったのです。

デスクリムゾンとは、エコールソフトウェアが1996年に発売したセガサターン用のゲームです。
ゲーム内容の賛否両論はさておき、このゲームのオープニングはなんと実写でした。
そのロケ地が、和歌山県和歌山市加太にある、友ヶ島です。
余談ですが、同じ年に発売されたバイオハザードのオープニングも実写でした。こちらは多摩川河川敷で撮ったそうです。

最近では、アニメ化もされた漫画「サマータイムレンダ」のモデルとなったことでも有名です。

島内の神秘的な風景が、天空の城ラピュタの世界観を彷彿とさせるということで人気のスポットでもあります。
場所はこちら。
紀伊半島と淡路島の間、紀淡海峡の真ん中に位置しており、由良要塞と呼ばれる大阪湾防衛要塞のひとつでした。戦時中は一般人の立ち入りは禁止され、地図からも消されていたそうです。
さてAI旅では――

AIナビが突然「友達がシマムラで買ったパンツ」という謎ワードをぶっこんでくるところから始まります。
どうやら、友ヶ島が近くにあるよと言いたかったようです。
いや普通に言え、と。
それは良いとして、そもそも友ヶ島へはバイクでは渡れません。

フルフェイスで船に乗るはめになります。
現状AIナビはフルフェイスヘルメットで使用する設計ですが、つい先日アップルビジョンプロが日本でも発売されました。
ヘッドマウントディスプレイをつけて生活する世界、スマートグラスをつけて外出する世界、AIと共に旅をする世界、そんな未来を予感させます。
そうなればもう不審者と思われずにすみます。
さて、AIナビの友ヶ島ガイドモードでは、島を散策しながら、なんかよくわからないゲームもできるという欲張りセットを楽しむことができます。

島に入って左ルートで進むと最初に見えてくるのが第3砲台跡。
状態が良く、通路内を散策することができます。
内部は暗いので、懐中電灯必須です。が――。
ただ、カマドウマ(便所コウロギ)は上から来るぞ! 気をつけろ!
天井にある黒いシミ。シミかと思いきや……。

こちらは第3砲台跡に配備されていた、28センチりゅう弾砲をARで再現したものです。
土台が円形になっている理由がよくわかります。たぶん中華料理の回転するテーブルを設置するためではありません。

こちらは島の西側、旧海軍聴音所跡。
大阪湾に侵入してくる潜水艦のスクリュー音を24時間体制で監視し、有線式の機雷で迎撃する施設でした。

こちらは第2砲台跡。
ここに配備されていた、27センチカノン砲は全国120を超える砲台の中で、わずか10砲台にしか配備されなかった優れものだったそうです。
海側にまわると巨大なコンクリートの砲台跡が残っています。
それらは今まさに波と風雨の浸食により、崩壊しつつあります。
戦争遺構とは何なのか。
レジャーのためだけにそこに存在しているのか。
もちろん楽しむことは重要です。
しかし、実際に現地を訪れた私は、たくさんのことを考えさせられました。
考えさせられたのです。眼前に佇むそれは、そういう力を持っていたのです。
旅をして良かった、そう心から思える、友ヶ島はそういう場所でした。
再現したオープニングと友ヶ島編のトレーラーです。
こちらが友ヶ島編・前編。
こちらが友ヶ島編・後編です。
興味とお時間のある方はご覧いただけると幸いです。
それでは今日も安全運転でいきましょう。
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AIと旅するおっさん
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